書名 鳥獣虫魚の文学史 獣の巻
日本古典の自然観 1
シリーズ名 鳥獣虫魚の文学史
編者 鈴木健一編
本体価格 2800円
ISBN978-4-8382- 3206-2
発行年月 平成23年3月
判形・製本 A5判・並製
在庫情報

古典文学作品の中で鳥、獣、虫、魚がいかに表現され、どのような存在として描かれたのか、いきものに焦点をあて、文学史の構築を試みた本邦初の書!人間存在を鳥獣虫魚の側から逆照射することによって古典文学における鳥獣虫魚と人間との関係性の変遷を明らかにする。獣の巻は『古事記』因幡の白兎から『南総里見八犬伝』の犬まで、親愛と畏怖を縦糸に「神との回路」「人の心の鏡」を横糸にして織り上げられた、人間と動物をめぐる文学のアラベスク。

【目次】
鳥獣虫魚の文学史(鈴木健一)『古事記』因幡の白兎中嶋真也) /古代和歌における鹿―妻問いの歌をめぐって石井裕啓) /『源氏物語』女三宮の飼猫植田恭代『枕草子』翁丸―犬に託した「祈り」(園 明美)/ 説話文学における牛伊東玉美『今昔物語集』の月の兎(渡辺麻里子)/歌語「臥猪の床」(君嶋亜紀)/歌題「けだもの」(豊田恵子)/『平家物語』いけずきとするすみ(牧野淳司)/『徒然草』奥山の猫又(中野貴文)/能「江口」の象(石井倫子)/鼠の恋―室町物語『鼠の草子』の世界(齋藤真麻理)/『国性爺合戦』和藤内の虎退治(鵜飼伴子)/俳諧の猿(金田房子)/『義経千本桜』河連法眼館・狐忠信(佐藤かつら)/蕪村『新花摘』の狸と狐(鈴木秀一)/『南総里見八犬伝』の犬と猫―『竹箆太郎』と口承伝承との関わり(湯浅佳子)/『頼豪阿闍梨怪鼠伝』(久岡明穂)/歌川国芳の描いた猫(藤澤 茜) 



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