書名 赤ずきんの運命、シンデレラの謎
サブタイト 東アジアにたどるメルヘンの源流
著者

斧原孝守

本体価格 2800円
ISBN978-4-8382- 3434-9
発行年月 2026年4月15日
判形・製本 46判・並製・300ページ
在庫情報

オオカミに食べられてしまう赤ずきんだけではない、オオカミから逃げる赤ずきん。玉の輿のごとく幸福な結婚で物語をとじるシンデレラと幸福な結婚をしたのち里帰りをして、継母に殺されてしまう波乱のストーリーで終わるシンデレラなど。
ヨーロッパの物語として広く伝承される「赤ずきん」「シンデレラ」「長靴をはいた猫」が日本の昔話とも歴史的な関係をもち、さらに物語は広大なユーラシア大陸まで広く大きな結びつきを持つことを、各国の伝承を丁寧にたどり、比較・紹介する。

目次

はじめに――ユーラシアの昔話は謎に満ちている――  1
第T部 「赤ずきん」の源流
第1章 「食べられる赤ずきん」と「逃げる赤ずきん」  10
――フランスの「赤ずきん」と中国の「老虎外婆」――
1.「食べられる赤ずきん」と「逃げる赤ずきん」の関係 13
2.中国にもあった「赤ずきん」――「虎婆さん」 24
3.「逃げる赤ずきん」と「虎婆さん」の関係 32   4.ヨーロッパの「虎婆さん」 42
第2章 東アジアに「赤ずきん」の源流をたどる  48
――「天道さん金の鎖」と天体の神話――
1.「虎婆さん」と「天道さん金の鎖」 50
2.中国大陸周縁に広がる「天道さん金の鎖」 55
3.子どもたちは月の鎖に救われて 62   4.月はなぜ欠けるのか? 65
第3章 「赤ずきん」と「妹は鬼」(人食い妹)のあいだ  81
――「人食い妹」と天体の神話――
1.鬼になった妹 83   2.東アジアの「人食い妹」 86
3.ユーラシアに広がる「人食い妹」 98   4.「人食い妹」の分布を読む 104
第4章 「赤ずきん」は月の神話か?  119
――月の起源神話への遡源――
1.「月の鎖」と「人食い妹」 121   2.オセアニアに広がる「月の鎖」 130
3.ユーラシア北部の「人食い妹」 135   4.重なり合う伝承 141
5.月の神話から昔話へ 151
第U部 「シンデレラ」の真実
第1章 世界最古の「シンデレラ」の周辺  162
――東アジアの「シンデレラ」の展開――
1.世界最古の「シンデレラ」 164   2.中国大陸の「シンデレラ」の分布 168
3.里帰りして殺される「シンデレラ」 172
4.韓国・ベトナム・日本の「シンデレラ」 176
5.漢族に「シンデレラ」はなぜ少ないのか? 181
第2章 日本の「シンデレラ」の謎  192
――「米福粟福」と「蟹の甲」をめぐる問題――
1.こめふくとあわふくの物語 195   2.不思議な昔話「蟹の甲」 198
3.蟹の甲の行方 204   4.フィリピンとベトナムの「シンデレラ」 208
5.シンデレラは牛に守られる 213
第V部 「長靴をはいた猫」の謎
第1章 「長靴をはいた猫」、ユーラシアを駆ける  222
――「長靴をはいた猫」の二つのタイプ――
1.ペローの「ねこ先生または長靴をはいた猫」 225
2.北欧・ロシアの「長靴をはいた猫」 231   3.「長靴をはいた猫」の長い旅路 233
4.東アジアに「長靴をはいた猫」はなぜ少ないのか? 240 
5.主人の心を試すチベットの兎 244
第2章 策をめぐらす猫、生まれかわる犬  254
――「長靴をはいた猫」と「花咲か爺」――
1.主人に裏切られる動物 257   2.狐の遺骸の行方 261
3.一本の果樹と狐 266   4.策をめぐらす猫、生まれかわる犬 269
5.「長靴をはいた猫」の誕生 275
おわりに  283
索  引  @



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