書名 日本における外国昔話の受容と変容
和製グリムの世界
シリーズ名
著者 久保華誉
本体価格 7980円
ISBN978-4-8382- 3173-7
発行年月 平成21年1月
判形・製本 A5判・上製
在庫情報 有り

明治以来、翻訳、口演童話等を通じて日本民話に溶かし込まれたグリム童話。グリム童話集の日本昔話への受容と、和製グリムとしての日本昔話へと変容するグリム童話集を考察。和製グリムの世界への案内書。グリム童話と日本の昔話との詳細な比較研究によって明らかにする。

【目次】
グリム童話と日本-序にかえて
 一.グリム童話とは/二.『グリム童話集』の成立と編集方針/三.教育の書である為に/四.『グリム童話集』の受入れられたビーダーマイヤー期/五.ビーダーマイヤー期の家庭/六.「家庭的な」女性/七.「子ども」の発見/八.グリム童話とその時代、そして日本へ
第一編 日本におけるグリム研究について
 第一章 グリムの受容を中心とした研究史/第二章 日本の昔話とグリム童話との共通性
第二編 日本で受容されたグリムの変遷
 第一章 グリム・落語・昔話―「死神」と寿命の蝋燭/第二章 口演童話という架け橋―巖谷小波の「なんにも仙人」/第三章 日本における「炭と豆と藁」の旅/第四章 動物たちは何処へ行く―「ブレーメンの音楽隊」/第五章 欲望の行方―日本における「漁師とその妻」あるいは「金の魚」/第六章 交換の果てに
第三編 日本の民間説話とグリムの話型比較
 第一章 日本の昔話とグリム童話における鳥/第二章 カラス、なぜ鳴くの/第三章 「継子と鳥」と「ねずの木の話」/第四章 日本のシンデレラたち/第五章 祝日前夜におこること−日本の世間話とグリム『ドイツ伝説集』
結語
初出一覧
あとがき
索引



検索ページへ

五十音書名一覧へ

(C)Copyright 2002 MIYAISHOTEN CO.,LTD. All rights reserved.