書名 聖なる声
和歌にひそむ力
編者 阿部泰郎・錦仁編
本体価格 3000円
ISBN978-4-8382- 3209-3
発行年月 平成23年5月
判形・製本 A5判・並製
在庫情報

和歌と仏教に共通して流れる日本文化の思想に着目し、神楽や歌謡との共通点と相違、民俗芸能や修験などとのかかわりなど、和歌を日本を形成する思想・文化・表現のすべてと関連づけ、閉塞する文学に新たな展望をもたらそうとする挑戦的試み。宗教と和歌のコラボレーションにより歌・声・音から多角的に日本文化における和歌の存在を明らかにする。

【目次】
『聖なる声』の誕生(阿部 泰郎)
第一章 和歌にひそむ力

言葉の力中世釈教歌の意味論 (ジャン=ノエル・ロベール)/和歌はなぜ〈声〉なのか『古今和歌集』仮名序から(錦仁)/和歌は〈公共圏〉を生みだす室町期武家の和歌詠作から(前田雅之)

間奏曲 和歌に詠まれた光と声(田村正彦)

第二章 うたわれる場

法会と歌詠源経信から藤原俊成へ(清水眞澄)  /歌合の〈声〉読み上げ、詠じもしたる (渡部泰明) 

間奏曲 覚如の歌、円空の歌(岡ア真紀子) 

第三章 荘厳する和歌

古今伝受の室内君臣和楽の象徴空間 (海野圭介)/神へ向かう歌神楽・今様(菅野扶美)  /歌う聖聖人の詠歌の系譜(阿部泰郎)  

間奏曲 『法華経』を詠んだ和歌『法華経』と歌枕との共鳴(荒木優也) 

第四章 詠むという営み
明恵菩提への道(平野多恵)/寂然浄土を観る(山本章博)   

おわりに (錦仁)



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