安居院流唱導僧を通して、古代から中世へ信仰と社会構造の連関を究明し、救済としての福祉・医療をとらえる。

【目次】
緒 言
第一部 　神話から十三世紀まで
�T 水系の信仰 安居院流唱導の誕生
序章 　　 安居院流の始原
第一章　 宗像信仰と高階氏
第二章 　信西の時代
第三章 　院家としての安居院
第四章　 初世澄憲の時代
�U　救いへの希求 安居院流唱導の展開
序章 　　聖覚と桜下門跡領
第一章　安居院相伝目録の世界
第二章　安居院流と大原
第三章　二世聖覚の時代
第四章　安居院流と東国
終章　　 聖覚と信西一門
第二部　十三世紀から十五世紀まで
�V　院家と救済 安居院流唱導の興亡
序章　　 安居院流の系譜
第一章　安居院の使命
第二章　安居院悲田院
第三章　安居院流の転換
第四章　安居院の変容
第五章　安居院の終焉
終章 　　その後の安居院
結語