書名 室町物語の形象 怪奇ロマンとユーモア
シリーズ名 三弥井研究叢書
著者 沢井耐三
本体価格 8800円
ISBN978-4-8382- 3358-8
発行年月 2020年1月
判形・製本 A5判・上製・374ページ
在庫情報

豊饒、多岐なお伽草子作品の世界。不思議で妖しい二人同夢、稚児幽霊、狐の髪切り、閻魔の苦患…は何を物語るか。

【目次】
はじめに
第T章 怪奇と風雅の間
『うたたねの草子』―二人同夢の怪異と浮舟残像―
『鼠草紙』―人獣交姦の悲劇、 隠された身上書―
『浅間の本地』―さまよえる物語の中世・近世―
第U章 説話的空間
『狐の草子』―狐媚と賀陽良藤説話―
『幻夢物語』―稚児の敵討と枯骨報恩説話―
大阪市立美術館蔵 『化物草紙』―絵画化された『今昔物語集』の怪奇説話―
『音なし草紙』再論 ―親王とは誰か? 教訓か、 艶笑か―
第V章 異類の小宇宙
『ふくろふ』―艶書における謎々とレトリック―
フクロウ物語の系譜 ―『鴉鷺合戦物語』・『ふくろうの草子』・『あだ物語』―
『鼠猫論』―猫と鼠、 火花散らす論争―
『医文車輪書』―戦国武将の医術とユーモア―
『鴉鷺合戦物語』―空想と風刺のいくさ物語―
『精進魚類物語』―流布本再評価・山科言継本の周辺―
第W章 歴史と文学の間
『見聞諸家紋』編者考 ―「石井康長」 という人物について―
『家忠日記』の戯画  ―撃甕救児図・文字絵の人丸ほか―
物売りの呼び声 ―「菜かう」 「菜さう」「菜かはう」―
『永正五年狂歌合』 注解 ―困窮する公家たちの自嘲のうた―
第X章 資料翻刻
大阪市立美術館蔵『化物草紙』
『鳥物語』(『ふくろふ』)
『浅間由来記』(『浅間の本地』) 架蔵
『武田実記』愛知県新城市・鳳来寺蔵
あとがき
主要語彙索引



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