書名 曽我物語の基層と風土
シリーズ名
著者 二本松康宏
本体価格 7800円
ISBN978-4-8382- 3170-1 C0021
発行年月 平成21年2月
判形・製本 A5判・上製
在庫情報

『曽我物語』を、物語の舞台となった土地土地の景観、狩猟伝承を中心とした民俗文化や、御霊信仰といった在地の伝承を、著者が丹念にたどりながら読み解く。『曽我物語』の生成基層を支える原風景を民俗学的調査や歴史地理的検証によって明らかにする「環境文学」という新しい試みの書。

【目次】
序 章 若武者の武勲
第一編 狩庭の物語
 第一章 河津三郎最期の風景─奥野の狩庭と赤沢山─
 第二章 三原野と那須野をめぐる狩庭の祭祀者たちの名誉
 第三章 宇都宮名誉譚を支える土壌─奥州の賜領と伊沢氏の氏
     祖伝承をめぐって─
第二編 道々の物語
 第一章 角田川連歌譚の風景─業平伝説と長野氏の氏祖伝承を
     めぐって─
 第二章 河原崎邂逅譚の風景─樋爪五郎伝説と在地の巫祝─
 第三章 法皇宿逗留譚の風景─曽我物語を育む環境─
第三編 鎮魂の基層
 第一章 転生の構想─七騎落ちの系譜から─
 第二章 新田忠経大猪退治の構想─伏線の供犠として─
 第三章 伊出の屋形に託された鎮魂の構想─血祭の聖地に─
 第四章 小林郷における曽我御霊の昇華─富士浅間の客人宮へ─
付 編
 風景の文学─仁和寺をめぐる戌亥の聖域の系譜─
おわりに



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